0円で幸せになる方法
1 0円で幸せになる方法
前に伊勢神宮に行った時に資料館に書いてあった。
「現世の幸せを感謝をするために参詣するところが伊勢神宮である。来世に幸せになるために参詣するところが熊野大社である」のようなことが書かれていた。
江戸時代は伊勢神宮に参詣する「おかげ参り」や、熊野古道を歩いて熊野大社に参詣することが流行っていたようだ。
少し不謹慎な考えであるが、来世があるかどうかわからないが、熊野大社に行くと0円で幸せが確定されるなら行って損はない、と思っていつか行こうと心に決めていました。
2 熊野三山
熊野大社が外国にあれば少しハードルは高いが、北海道に住んでいる人でも南紀白浜空港に飛行機で行けばすぐに行ける。休みが3日もあれば問題なく行ける。
ところが、冬は寒いかな、夏は暑いかなと、それから何年もかかってしまった。
2021年の11月にやっと行くことができた。
熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社の3つの神社の総称を熊野三山と言います。
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野速玉神社(くまのはやたまたいしゃ)、
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)と読みます。
(下記本文では熊野本宮大社なら本宮大社と略すことがあります)
熊野三山と言われると、限定という言葉に弱く、プチコレクターの私は、和歌山県の熊野古道に行ったら3つの神社を全部参詣しようと思ってしまいました。
それでは3つ参詣しましょう。
3 熊野那智大社
まずは移動距離が一番かかりそうな熊野那智大社から参詣しようと思いました。
熊野古道の大門坂入口から石段を登りながら熊野那智大社に向かいます。
全長640m、267段の石段と言われています。40分位、がんばれば30分位で到着します。
バスや車で近くまで行くルートもありますが、この石段ははずせません。
昔の旅人に思いをはせながら森の中を進んでいく。
美しい深緑の木々、時折肌に優しいそよ風、澄んだ空気の匂いを体いっぱいに吸いながら歩いていると心が洗われるようでした。
4 縁結びの神様
石段を登りきり、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)に到着しました。
この神社は、夫須美神(ふすまのかみ)、別名イザナミノミコトをご主神としています。
イザナミノミコトは日本神話のイザナギの妻であり、国産みの女神とも言われています。そのため縁結びのご利益があるとのことです。
八咫烏(やたがらす)がお出迎えしていました。
熊野那智大社を後にして下っていくと、20分ほどで那智の滝にでました。
ここもパワースポットです。
5 熊野速玉大社
翌日、バスを乗り継ぎ、熊野速玉大社に行きました。
今回の旅行はレンタカーではなく、バスで移動することにしました。
降車したバス停で確認したところ、乗り継ぎのバスの時間が1~2時間に1本しかなく、1時間後のバスに乗り遅れると熊野本宮大社に行けない、または本宮に行くと宿泊ホテルに戻れないということがわかりました。
速玉神社を早めに参詣してバス停に向かったのだが、熊野本宮大社行のバス停がどこにあるかわからない。近くのお店の人にバス停を聞き、そのバス停に行ったが、乗るべきバスの運行系統番号の表示が見当たらない。そこでバスを待っている年配の女性に聞いたところ、熊野本宮大社に行くという。でもその表示が見当たらない。1本もバスは逃せられないので、相当あせったことを覚えています。
その後、時間通りに熊野本宮大社行のバスが来たのでホットしました。
6 熊野本宮大社
バスを乗り継ぎ、熊野本宮大社に着きました。
熊野本宮大社は熊野三山の中心で、全国にある熊野神社の総本宮です。
熊野速玉大社は過去、熊野那智大社は現在、熊野本宮大社は未来を表すと言われています。
それぞれ、前世の罪を浄め、現世の縁を結び、来世を救済するということであり、3つの神社を全て参詣すると、過去、現在、未来の安寧を得られるとされています。
冒頭でお話しした、3つのどの神社を参詣しても来世の幸せにつながるということではなく、本宮大社が来世を救済するということがわかりました。
3つの神社全て参詣したので、少し心が穏やかになったような気がしました。
7 大鳥居
大~き~い!
熊野本宮大社から10分程歩くと大鳥居がありました。
これを見た瞬間まわりを歩いている人は皆「おお~」と感動していました。
この鳥居は高さ33.9m、幅42mで、日本一大きい鳥居だと言われています。
この付近は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、昔、熊野本宮大社の社殿があったところです。
1889年に水害があり、本宮大社は現在の場所に移転したとのことです。
大斎原は神が舞い降りたという伝承があります。パワーがみなぎっているように肌で感じるパワースポットでした。
夕方になってきたのでホテルに戻ろう。
送迎船「浦島丸」に乗って、いざ、ホテル浦島へ
8 忘帰洞
このホテルには洞窟温泉「忘帰洞」があります。忘帰洞(ぼうきどう)という名前は、紀州藩の徳川頼倫公が立寄った時に「帰るのを忘れさせるほど心地よい」と言われたことに由来しています。
忘帰洞からは、眼下に広がる青い海と岩肌に打ち付ける水しぶきが見えます。洞窟と露天風呂と海の景色、3つが合わさった最高の温泉でした。3つ合わさった温泉はあまりないのではないか。
別のページに「道後温泉と坊ちゃん団子」という記事があり、その中で道後温泉の良さを書いたが、「忘帰洞」は、自分としては温泉の中で1番の道後温泉に匹敵する温泉だと思いました。
忘帰洞で朝は朝日を見ながら、夕方は夕日を見ながら温泉につかるのはこれ以上ない至福の時間だと思いました。
是非写真を載せたかったが、風呂の中なので撮れませんでした。
温泉を出た後、少し館内を散歩した。
ホテル浦島は、館内に温泉が7つもあります。
各温泉と温泉の間の通路には、ショップがあったり、写真が飾られているので、歩いているだけで楽しいです。
離れた場所に温泉が点在するので、全ての温泉に続けて入ると時間がかかります。
そこで、朝は3つ、夜は3つのように、分けて入るといいでしょう。
せっかくなので、分館の山上館にも行ってみようと思い、歩いていると、長~いエスカレーターが登場し、びっくりしました。
ホテル浦島の本館から山上館に行くエスカレーター「スペースウォーカー」は全長154m、所要時間5分45秒です。
ちなみにこんぴらさん レオマの森編ブログに記載したレオマの森のオリエンタルトリップにあるエスカレーター「マジックストロー」は長さ96m、乗車時間3分14秒でした。
いつかまた来たいなあ。
それではいい旅を! Have a good trip!
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